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「間違いだらけの歯医者さん選び」

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4-2: 治療費の話(2)
 前回書かせていただいたことは、恐らく解決策はないと思われます。わが国の健康保険制度が現状で続く限り。

 今まで書き漏らしていた、大事な前提がありましたので、記載いたします。
 僕がここで書かせていただく項目では、歯科医師はすべて「歯科医師免許をもって善意で治療にあたり、意図的にひどい治療をしたり、意図的に不正請求などはしない」という前提で書いております。
 
 歯科医師も人間です。中にはひどい人もいるでしょう。歯医者たる以前に人間として首をかしげたくなる様な人も中にはおります。
 警察官が嘘をついたり、弁護士が整理屋の肩をかついだりと、「法の番人」の様な方々ですら法を犯す昨今です。どこの世界にでも「ワルい奴」はいます。

 「歯科医師免許をもって善意で治療にあたり、意図的にひどい治療をしたり、意図的に不正請求などはしない」に該当しない歯医者がもしいたとしたら、そういう人達は「論外」で、この場で論じるに値しないということです。
 そういう人達は、犯罪者なのですから、もしそういう事まで加味して書くと、このコーナーは「歯医者と犯罪者の見分け方」にしなければなりますまい。

 なぜこんなことを書くのかというと、次のようなケースに遭遇すると、なんともどうしようもないからです。
 抜歯を終え、翌日消毒に来たある患者さん曰く、
「先生のところは、前に通った歯医者に比べると治療費が安い。前に通っていた歯医者なんか、消毒だけなのに3000円も取られた。今まで一度の治療費が3000円以下だったことなんかない」(ちなみにこの方の、今回の治療費は140円でした)

 入れ歯を当院でつくり直した初老のご婦人曰く、
「前の歯医者で保険で入れ歯を作って3万円かかった。ここで、同じ物を保険で作って1万円以下でできるとはどういうことか」

 こんな話もあります。ある歯医者さんで、「何ともない歯を抜かれた」と患者さんに涙ながらに訴えられました。もちろん抜かれた歯がどういう状態だったのか知る由もないので、何とも言えないのですが、そこの歯医者で「その歯を放っておくと、歯のガンになる」と言われたらしいのです。
 患者さんには申し訳ありませんが、内心吹き出しそうになりました。冗談みたいな話ですが、本当の話です。 これじゃ、どっかの怪しい宗教と同じじゃないですか。

 もちろん虫歯を放っておいて、ごくまれに舌などに潰瘍ができ、ガンに発展するということはないことはないのですが・・・。歯自体がガンになることは間違ってもありません!

 今挙げたような人達は歯医者とは呼べず、「歯医者の皮をかぶった詐欺師」とでも言うべきでしょう。そして、こういう人達はここで論ずるまでもなく、自然淘汰されていくものと思っております。

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