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「間違いだらけの歯医者さん選び」

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7-3: 上手な歯科のかかり方(3)
 て、次に電話をかけてみましょう。
 電話はとても大事です。僕は従業員を雇う時、まずかけてくる電話で第一印象を決めます。そして、面接をしても、大抵は電話の第一印象通りの結果になることがほとんどです。

 あなたがここ、と思った歯科医院に電話をかけてみましょう。まず、すぐに出て欲しいものですが、5回以上待たされたら「お待たせしました」の一言くらい欲しいものです。
 そして、少なくとも自院の名称くらい名乗って欲しいものです。

 もし電話をかけて、ぶっきらぼうな声で「ハイ」くらいしか言われなかったら、ゴメンナサイ間違えました、で受話器を置いていいと思います。(ほとんどそんなことはないとは思いますが)
 
 ず、あなたが歯科にかかりたい場合、どういう症状なのかハッキリと伝えましょう。痛いのか、しみるのか、取れたのか、壊れたのか、歯石をとって欲しいのか・・・なぜならそれによって「どのくらい診査や検査に時間がかかるのか」、「どのくらい処置に時間がかかるのか」の目安になるからです。電話で「いくらかかりますか?」などとは尋ねない方がいいです。なぜなら診てみないとわからないからです。
 そして、はっきりと自分の「希望する日時」を伝えてください。もちろん診療時間内で。
 できれば、初診は時間がかかるので昼休み直前や、診療終了直前は避けたほうが良いでしょう。希望する日時がいっぱいだったら、受け付けが、その日時は空いていないと言うはずです。
 (あっその前に予約制か確認した方がいいでしょう)

 現在は、都市部あるいは都市近郊であれば、ほとんど予約制になっているはずです。予約制でない歯医者は突拍子もなく混んだり、ガラガラだったりムラができ、均一な治療方針がとれない可能性があります。

 日時が決まったら電話をきりますが、「お大事に」の一言くらい言って欲しいものです。すでに予約が決まった時点であなたはもう「患者さん」なのです。

 約した時間には、遅れずに行きます。やむを得ず遅れる場合は電話を入れましょう。できれば10分くらい前には着きたいものです。受け付けをして、待合室をぐるっと見回せる余裕ができるからです。30分も遅れたら診てもらえなくなるかも知れません。
 うちもそうですが、大抵は30分きざみで予約の患者さんを入れます。短く終わる処置ならば15分間隔で予約を入れることもありますが・・・
 つまり30分遅れると、次の予約の患者さんが来て、そちらを優先することになるのです。

 院に入ったら、深呼吸してから徹底的に観察しましょう。スリッパはきちんと整頓されているか?きれいか?
 最近ではスリッパが「紫外線の殺菌灯付きのボックス」に入っているところもありますが、これはあまり僕は意味を感じません。なぜならスリッパの中の紫外線が当たらない部分はまったく消毒されないからです(そして中が一番汚いものです。前の人が水虫で素足で履いたかも知れません)。
 当院では一回一回消毒して「消毒済み」の帯を巻いています。

 待合室は小ぎれいか?床が汚れていたり、ほこりが舞っていたりしたら帰りましょう。そのまま帰ったら怪しまれるので、受付に「すいません、この近くに郵便局ありますか?」などとさりげなく聞いてみましょう。そして立ち去りましょう。自分は誰か名乗っていなければ、これで終わりになります。
 要は、治療を一度受け始めてしまうともう遅いのです。「とんでもない歯医者にかかってしまった」となる前に、あなたは冷静に判断しなければならないのです。

 け付けの時に「問診票」を書かされるところがほとんどだと思います。
 これはできるだけ正確に書いて下さい。特に全身的な疾患があったり、アレルギーがあるかたなどは必ずチェックを入れて下さい。もちろん症状に関してもですが。後で万が一トラブルが起こったら、あなたの自筆のこの「問診票」が威力を発揮するかも知れません。
 最近良く聞くトラブルの一つに、正当な理由無く治療して欲しいところから手を付けてくれないということもあります。
 
 し、予約の時間に着いているにも関わらず、15分以上待たされたら「お待たせいたしました」の一言ぐらい欲しいものです。
 歯科治療は前の人の治療が予定より時間オーバーとなってしまうこともあるため、僕も次の方をやむを得ずお待たせする場合もありますが、呼び入れるスタッフも僕も「お待たせして申し訳ございません」と謝ります。
 ただ、もし診療室の中が「野戦病院」のごとく混んでいたら、スタッフにもそんな余裕はないかもしれませんが・・・

 診療室に入った後のことは次槁にいたします。

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