top pageに戻る

トップページに戻る


「間違いだらけの歯医者さん選び」

前のページに戻る   「目次」へ戻る   次のページへ進む

5-2: 治療法と治療費の目安虫歯編-2)
 さて、前回はC1あるいはC2の初期の虫歯に対して、削って詰める治療の概要をお話いたしました。
 今回は奥歯でC2以上のケースで、削って型をとり金属の詰め物をセットする、あるいは金属の冠を被せる治療に関して説明いたします。

 まず、一般に「前歯」、「奥歯」の区分の説明から・・・

 歯科における歯の区分は様々ありますが、ど真ん中から数えて左右3番目の歯(糸切り歯)までを概して「前歯」と分類します。「まえば」と呼ぶのが一般的ですが、歯科では「ぜんし」と読みます。
 さらに一般に奥歯と言われる歯は、歯科では「臼歯-きゅうし」と呼びます。臼歯も親知らずを入れて5本ありますが、手前2本を「小臼歯-しょうきゅうし」、それより奥の大きい歯を「大臼歯-だいきゅうし」と呼んでおります。

 そして今回は臼歯における治療法の説明です。

 臼歯の噛む溝がある面、また歯と歯の間に虫歯ができた場合、前回説明したレジンでは治しきれないケースでは削って金属等で修復する治療が一般的です。
 いわゆる型取りをして、後日金属の詰め物、あるいは被せるものを一種の接着剤を用いてくっつける形となります。
 以前書きましたが、この治療法は非常に多くのバリエーションがあり、すべては書ききれませんので、「保険で用いることのできる最も良い金属」を使った永久歯の治療、に的を絞ってお話いたします。

 比較的小さな銀歯を「インレー」と呼びます。噛む面だけのごく小さなものは、僕はたいてい前槁のレジンで治療することが多いため、歯と歯の間を含んだもので説明いたします。
 まず削って型をとる段階で2割負担で約400円、3割負担で約600円かかります。
 銀歯(インレー)をセットするとき、一番とれずらい接着剤を用いたとして、2割負担で約900円。3割で約1400円になります。もちろん、前回も書きましたように、再診料やその他検査、歯槽膿漏のチェックなどがされている場合は加算されます。

 インレーより大きく、歯の面の4面にまたがるような銀歯は学術的にはアンレーなどと呼ばれ、保険区分上は4/5冠と言われます。これになりますと、料金は削って型をとる段階で2割負担で約800円、3割で約1200円とお考え下さい。(神経が生きているか、治療されているかによって若干変ってきます)
 また、この冠が入るときには2割負担で約1400円、3割負担で約2000円となります。
 
 すっかり被せる冠は、フルクラウンあるいはFCK等と呼ばれますが、削って型をとる料金は4/5冠と同じです。但し、金属等で土台を作って入れるケースが多いのでその料金が加算されます。 入るときには2割の負担で約1700円、3割で約2600円となります。

 以上はあくまで標準的なケースで説明しております。先にも述べた通り、歯の治療には非常にバリエーションがありますので、細かいところで若干前後はありえますし、あくまで単体のみでの料金表示です。麻酔をしたついでに、歯の根にこびりついた汚れを取ったり、歯茎の処置をするということは、ありえる治療パターンです。

 また、ブリッジの土台の歯にかかる場合は、違った計算方法になりますので、上記の料金通りにはなりませんし、ブリッジはとてもここに書き出すのが不可能な位、バリエーションがありますので、また槁を改めてモデルケースを提示いたします。

前のページに戻る   「目次」へ戻る   次のページへ進む